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大衆食堂をリスペクト

あなたの街にも「○○食堂」と名のついた大衆食堂を今風にアレンジしたファミレスっぽい食堂がありませんか?
「○○」の部分にお店のある場所の地名が入ります。

以前住んでいた奈良県の法隆寺に観光に行った時、「斑鳩食堂」っていうきれいな食堂がありました。
中に入ってみると、大衆食堂的な一品一品自分の食べたい小鉢をとっていき、レジでお金を払うスタイル。そして店内には古き良き時代の大衆食堂の写真が掲げてあり、「あぁ 昔から続いている大衆食堂なんだなぁ」なんて歴史を感じて物思いのふけったもんでした。

しかしその後、全国各地でこうした「○○食堂」を見るじゃないですか!?
「もしかして、へたこいた? これってチェーン店なの??」と思い、調べてみるとやっぱりチェーン店。
http://www.shokudo.jp

「まいどおおきに食堂」って言うんですね~。
「まいどおおきに」だけに、奈良では違和感なく気づかなかったんですが、きっと静岡で入っていたらすぐに気づいてたかも知れませんね。


しかし、考えてみれば、こうした大衆食堂的なスタイルを懐かしい、と思うかどうかは世代によるんでしょうね。
若い世代の方には、懐かしいどころか、かえって新しい、なんて思われてそう。
大衆食堂って響きじたいに「何それ?」って言われそう。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E8%A1%86%E9%A3%9F%E5%A0%82 ウィキペディア(Wikipedia)参照

これって世代だけの問題でもなくて、地域差も関係するんでしょうけどね。
僕が育った熱海ではこういうシステムの食堂をあまり見ることがなかったですし、大学時代に東京にいた時も住んでる地域にはなかったような気がします。でも関西で生活している時は、京都でも奈良でも大阪でも、こうした大衆食堂は普通に今もたくさん見かけました。

大衆食堂は、もうずっと長いこと地域で営業されてきたお店がほとんどですから、決して外観もきれいなお店は多くないですから、こうしたシステムに慣れていないせいもあり、最初はなかなか抵抗があって入れなかったもんです。
そんなこんなで、つい外食は既存のファーストフード系や学食に流れてしまう傾向にあったんですが、たまたまアルバイトで出かけていた東大阪市で、後輩を連れて入ってみた大衆食堂ではまってしまいました。
とにかく量も多かった訳ですが、味付けも自分好みで、懐かしい家庭の味。とにかく味噌汁がとってもおいしかった!
お店の名前は「又平食堂」だったと思います。
近鉄八戸ノ里駅を近大方面に歩いていく途中、中小阪の信号のある交差点の近くにあります。

でも、その人の好みの味によって、当たり外れがあるのも大衆食堂の魅力かもしれませんね。

大衆食堂は素敵な日本の文化だと思います。
ただなかなか新しく店をたちあげるに際して、大衆食堂をつくろう!なんて発想にはならないのが現状ですよね。
そういう意味では「まいどおおきに食堂」は、古き良き日本の伝統を引き継いでいるとも言えますよね。
画一的な味で、当たり外れがなくなってしまった点は残念ですけど。


投稿:sunifu | 2007年8月12日 17:15 | グルメ評判記

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